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2017年 3月15日

 投稿者:櫻子  投稿日:2017年 3月15日(水)02時11分35秒
編集済
 

   陽炎

      陽炎を追うていつしか古希となり

      幼子の駆けて行く先かげろいて

      陽炎も私も揺れる田舎道




   啓蟄
      蛇穴の奥の奥を覗き見る

      畑掘ればのそりと出し蛙かな




   桜

      ふたとせは桜の花も五六輪

      記念樹の桜満開子ら来たる






        
 
 

新樹光

 投稿者:櫻子  投稿日:2014年 7月19日(土)19時05分3秒
編集済
 


     佇めば古刹の庭へ新樹光



     夕暮れの孔雀サボテン少し揺れ



     心折れ頼むは強き夏木立



     繰言の虚しさ問えば夏木立



     水鱧や遠き昔の父母思う



     白百合に橙の蝶とまりけり



     雨が下古刹取り巻く四葩(よひら)かな





     
 

揚羽蝶

 投稿者:櫻子  投稿日:2014年 7月 7日(月)03時18分11秒
編集済
 


    揚羽来て一人呟く母の事



    早苗田の果てまでみどり琵琶湖岸



    一人夜の花火線香つーと落ち



    ぼうふらの浮き沈みする古き桶



    蟻の道塞いであるく石鹸水



    青葉闇亡き父の顔羅漢像



    雨恋うて風に揺れたる半夏生



    合歓の花遠目にありて麗しき



    雨の中しっかり開いて時計草



    薄紅の蓮花びらの落ちてゆき



    山桃の実を追いかけて鴫渡る



    酔い知れる淡き色して立葵





 

ひまわり

 投稿者:櫻子  投稿日:2014年 6月30日(月)12時35分58秒
 



    向日葵の苗植え替えて幸願う



    向日葵は嵐に負けず空へ伸び



    永遠はあらずと知りし梅雨最中



    葉桜の虫に食われし葉陰かな



    花の種あちこち飛んで双葉あり




    
 

寂寥

 投稿者:櫻子  投稿日:2014年 6月26日(木)03時50分58秒
編集済
 



   梔の寂寥の夜や雲流る



   真っ白な八重梔の花に泣く



   徒然の言葉ありけり八重葎



   後悔の臍噛む思い桐一葉



   新しき鎌で草刈る夏日かな



   黄カンナのどこか優しき風の色



   人の世も流れ流れて柳絮飛ぶ



   寂寥を友と抱きし薔薇翳る



   移ろいの虚しさ知りぬ晩夏光



   天空の月の光よ葉桜よ




     
 

八重葎

 投稿者:櫻子  投稿日:2014年 6月23日(月)10時53分9秒
編集済
 


    八重葎刈れば逃げ出す蛙かな



    懐かしき家に帰りて八重葎



    檸檬の木待針ほどの実をつけし



    もっこうや自由に伸ばす夏の枝



    庭先でおそるおそるや蛙鳴く



    何事も浮世の定め桜散る





 

枇杷の実

 投稿者:櫻子  投稿日:2014年 6月21日(土)10時06分49秒
編集済
    


   故郷の匂い恋しやさくらんぼ



   枇杷の実の小さく寄り添う街並木



   儚儚の恋流したき隅田川



   紫陽花の日々変わりゆく六月尽



   帰りたし都の夕焼け涙雲



   ひと時を持て余しており夏の夜



   一日の大半鳴きし街蛙





   
 

おぼろ

 投稿者:櫻子  投稿日:2014年 4月 6日(日)08時09分55秒
編集済
 


    朧なる墨田の川に小さき舟



    東京の川にもありし花筏



    智恵子抄抱いて墨田の花見かな



    千本の桜を愛でし初花火



    今よりも明日が命と桜咲く



    花揺れて千の言葉に勝りけり



    薄紅の枝垂れ桜やビル谷間







 

蓮華草  内田さんへ

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2014年 1月18日(土)03時35分6秒
編集済
 


故郷や畑一枚蓮華草

縄跳びは蓮華の鎖空に飛ぶ

思いでやまなうら埋める蓮華草



蓮華草摘んだ昔や今朝の夢

故郷の蓮華畑へ飛ぶ心



懐かしや蓮華の蜜を吸いし頃



 

一月新年会

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2014年 1月15日(水)01時46分51秒
編集済
 

初日の出静かに庭へ降り立ちぬ

公園の対のブランコ冬銀河

若水を供えて今年の老夫婦

いたちの子威嚇はもはや大人にて

ファインダー覗く背中や冬紅葉

満開の冬桜あり伊勢の浜








 

一月

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2013年12月10日(火)05時36分8秒
編集済
 


天高し皇帝ダリア睥睨す

崩れなん古刹の門や緋のもみじ

枕もと古書積み重ね秋思かな

大空を悠々旋回鳶の群れ

爪掛けにひとひら濡れて散り紅葉

雪虫の華やかに舞う山ふもと


 

朝鈴 9月号

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2013年 8月19日(月)00時49分30秒
編集済
 

朝鈴の声透き通る道の駅

白桃の香りあふれて台所

天を指すオクラの指の青々し

向日葵の気弱に俯く旱かな

大花野君の心を穿ちたり

月の雨甘き思いを胸に秘す



 

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2013年 7月29日(月)09時45分37秒
 


やわ肌の匂いほのかに明け桜




 

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2013年 2月18日(月)09時31分31秒
 


花多き昔を頼む堤かな

花時雨恋の近道夕間暮

花冷えや墨跡薄き一筆箋


業平忌



 

 投稿者:  投稿日:2013年 1月25日(金)11時33分54秒
編集済
   

風花

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2013年 1月18日(金)07時04分1秒
編集済
 

風花や瓜生山からふわりふわ


風花や夕陽の中で舞い上がる


風花や子どもの群れと戯れる



 

冬草

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2013年 1月 3日(木)11時14分0秒
 


冬草や母の匂いの幽かなり


松飾り嫁ぎし娘迎えやる


干し菜吊る垣根越えたる老婆の手








 

稲光

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 9月 5日(水)11時40分32秒
編集済
 


稲光心の表裏洗うなり


遠きひと気になる今朝の鹿の声


爽やかや出張しますと電話口


誰も居ぬ座敷の隅にきりぎりす


人恋えば俄かに高しきりぎりす




 

秋水

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 9月 4日(火)06時54分13秒
 



早稲刈りや背中に暑き陽射しあり


魂の浮遊うながす秋の虹


落とし水いよいよ別れの時来たる


落とし水心の扉閉じたまま


秋の水鯉は静かに泳ぎたり



 

野分

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 9月 4日(火)06時53分25秒
 


爪紅の共にはぜたる庭の隅


葉鶏頭空を黄金に植物園


どんよりと空迫り来る野分かな






 

大悲山・峰定寺  2012/8/29 12:16:29

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)20時04分59秒
 



清盛の志観る大悲山


秋蝉の修験者称える大悲山


直角の岩場を登る蝉の声



 
 

はちすの実  2012/8/27 21:08:29

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)20時03分58秒
 





はちすの実比良をめがけて飛び出しぬ


夕立の雫きらきら蓮うてな


蓮華の香昔を今に巨椋池(おぐらいけ)



 

秋刀魚  2012/8/26 12:27:02

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)20時02分23秒
編集済
 





恋心薄める秋刀魚の煙かな


同情の余地なしと切る夏の雷


法面は高砂百合の寝床なり



 
 

稲光  2012/8/24 13:12:19

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)20時01分54秒
 



転寝の枕震わせ蝉時雨


スイッチョと目が合うたまま嘘寝する


物憂げな青柿目覚め雷走る




 

邯鄲  2012/8/24 07:05:17

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)20時01分3秒
 





耽読の我には聞こえずきりぎりす


部屋の隅邯鄲鳴きて動かれず


窓先に空の虫籠揺れており


闇の中障子に張り付き鉦叩


藤袴古代へ登る気配して



 

流れ星  2012/8/22 16:34:27

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)20時00分13秒
 





うたかたの恋の列車や流れ星


日帰りの列車に匂う笹の百合


待ちわびてしゃらしゃら氷アイスカフェ



 

虫の声  2012/8/21 22:54:27

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時59分34秒
 



宿題を終えて深夜の虫の声


虫すだく定期便の電話口





 

青柿  2012/8/21 07:30:37

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時58分48秒
 




青柿へ風少し来る艶やかさ


青柿の尖りへ今朝の光あり


 

盂蘭盆会  2012/8/20 05:56:12

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時58分6秒
 




狐坂あまたの墓や盂蘭盆会


無縁墓に一輪の供花盂蘭盆会


夏百合を閻魔堂に奉げたり



夏夜明け清清しきは青き空


朝凪や身じろぎもせず夏柳



 
 

鮎   2012/8/19 21:02:37

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時57分21秒
 



峡谷の苔に食み跡鮎登る


父母も黄泉から戻る反魂草


棚経や一陣の風吹き来る



  
 

五色彩雲   2012/8/19 08:48:40

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時56分46秒
 




 棚雲の五色に淡し盆の朝


 打ち水の足にかかりて蛙逃げ


 鶏頭の群咲き去年のこぼれ種


 盆去りてにわかに家の静まれり


 野良猫の戻りたる朝盆の明け


 
 

晩夏光  012/8/16 13:21:11

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時55分36秒
編集済
 




峡谷の鳶の高さよ盂蘭盆会



山すそを黄に染め抜きて晩夏光


 
 

棚経   2012/8/14 20:45:17

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時55分5秒
 





棚経の僧の背中や蓮の花


先祖来て友は逝きたり盂蘭盆会



 

夏の雨   2012/8/13 06:51:00

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時54分13秒
 





矢のように地面へ刺さる夏の雨


音立てて青柿叩く今朝の雨


稲の花ひらひらひらと風に揺れ


囁いて凌霄花恋に酔う


雨の日の槿の坂は哀しけり



 

風鈴草   2012/8/12 22:30:42

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時53分38秒
 




片恋のほのかに香りし芹の花


逢えぬ日の心はむらさき風鈴草


八重葎人には知らせよ胸のうち



 
 

禊萩   2012/8/12 20:08:05

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時52分57秒
 





初盆や禊萩(みそはぎ)ますます紫に


友の句に涙こぼれて盂蘭盆会


透明の袋に入れる秋の虹



 

蓮   2012/8/10 07:31:18

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時52分13秒
 





涼やかな陽に透かされて蓮の夢



散り行かず枯れゆくのみや近江蓮



 

立秋

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時51分33秒
 




秋立ちぬ恋のかけらも匂いたち


立秋や月も何やら涼しげに




 

同窓会   2012/8/6 07:58:17

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時51分1秒
 




向日葵や面影探す同窓会


故郷の空高きかな稲の花


友の手の古りて優しき同窓会


噛みしめる友の言葉よ夏の雲


美しき時代に還る同窓会




 

望郷   2012/8/5 05:42:04

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時50分21秒
 




青嵐や心の花園吹きぬけり


一本の電話にあわ立つ金魚草


望郷はかくも熱きや緋のカンナ


忘れ去るふりをしたまま青林檎


初恋の風はいまだに青嵐




 

八月  2012/8/4 07:29:54

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時49分41秒
 




重なりし北山の峰夏の色


まっすぐな夏杉木立北の山


蝉時雨汲み上げてゆく杉木立


稲の葉の切っ先蒼天めざしゆく




風少し欲しいと浴衣の襟緩め


愛すれば少し緩めの団扇風


青柿の青さ目にしむ今朝の恋



   
 

夜鷹   2012/8/3 08:24:13

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時48分47秒
 



初成りの赤茄子をもぐ雨のあと


闇深き比叡背にして鳴く夜鷹


空蝉に残しし思い夜の雨


たまさかの平家蛍に言問いし


約束の時を忘れず羊草


ころころと杏転がし恋遊び


時計草刻まぬ針の美しさ



 

地蔵会 ・ 星月夜   2012/8/2 09:35:01

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時47分55秒
 




 地蔵会のくじ引き母子で盛り上がる


 写真家の定点観測地蔵盆


 地蔵盆きずな引き継ぐ新世代




 故郷の空は透明星月夜


 叱られて少し家出や星月夜




 

月見草   2012/8/1 11:41:45

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時47分9秒
 



  大空を花に映してうつぼ草


  紅のもみじ葵に恋をする


  鬼百合の囁き素敵と夜の風


  夏大根欠かせぬ食卓二八蕎麦


  再びの逢うせを祈る月見草



 

空蝉  2012/7/31 11:06:58

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月31日(金)19時45分59秒
 




 空蝉の花とみまがう杜大樹


 雨後の杜 蝉幼虫の穴あまた


 青天へ突き抜けてゆく昼花火



 

下鴨の杜

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)13時02分8秒
 




  遠き日もみそぎの水の土用丑


  百日紅縮れて咲きし縁のふち


  青柿や屋根を転がる鈍き音


  蝉の声うつろに聞きし昼寝どき


  良き汗のしたたり落ちる夏登山



  
 

蓮   2012/7/29 10:34:06

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)13時01分39秒
 





 炎天や薄紅哀し蓮の花


 重たげに蓮項垂れて嵐の夜


 水求め風呂場に来たる蛙かな


 シェイシェイと礼言うごとく朝の蝉


 土用なり夫の喜ぶ鰻膳


 神川の水は四度なり土用の日


 鮎釣へ嬉々と輝く夫の顔




 

地蔵盆    2012/7/27 21:18:30

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)13時00分50秒
 




外孫も帰り来たりて地蔵盆


大玉の西瓜山切り地蔵盆


夜っぴいて盛り上がりたる地蔵盆



 
 

星月夜   2012/7/27 10:13:29

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時59分55秒
 





囁きも聞こえてきそう星月夜


あぜ道を穂殻で追いし星月夜



 

箱舘山    2012/7/25 14:32:57

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時59分6秒
 




 八重百合のつんと澄まして森の道


 天空の百合園匂う七色に


 ファインダー覗けば八重の百合笑う



 
 

白芙蓉   2012/7/23 12:16:20

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時58分25秒
 




酔芙蓉一輪挿して書く手紙


想い出の屋敷に白き酔芙蓉


金雀枝や今日こそ言わめ詫び言を


故郷を椎の葉に盛る宴かな


物言わぬ墓にことわる青葡萄




 

輝く   2012/7/22 19:14:17

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時57分37秒
 


夕暮れのえのころ草や陽を纏い



 

巴里祭   2012/7/22 16:42:14

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時56分48秒
 




巴里祭の写真セピアに退色し


青柿の嵐に揺れる夕べかな


宿根草終の住処に植える夏


陽炎の中歩き行く人と犬


片恋は夏の陽炎道燃ゆる


忘れ草花束にする浮世かな


木戸開けて姉の声する夏蕨



 
 

凌霄花   投稿日:2012/7/20 11:50:16

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時55分50秒
 




青空へ簾となりし凌霄花


なまめいて祇園へおもむく凌霄花


純白の釣鐘草の似合う夜


炎天の少し項垂る胡麻の花


思い出を蛍袋にとじこめて


サルビアや恋の封印解き放つ


行行子 大中湖を飛びゆけり



 
 

祇園祭     2012/7/18 11:23:00

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時54分32秒
 





宵山へ娘二人の帯結ぶ


宵山や祇園祭の地下の店


鉾建てを見上げる異国の訪問者


宵山や夜空に消える鉾の先


喧騒の祇園祭も二人きり


浴衣連れ紋提灯も少し揺れ


奉納の祇園音頭に酔い痴れて




 

蜉蝣    2012/7/16 16:55:06

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時53分42秒
 




白鷺の威喝に素知らぬ川鵜かな


翡翠飛ぶその一線にレンズ向き


青鷺や梢にありて睥睨す


老いらくの恋を秘めたる夏帽子


葛藤の心も動く花石榴


蜉蝣のような恋かと友は聞き


遥かなる異国の鈴や合歓の花



 
 

故郷   投稿日:2012/7/14 00:30:41

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時52分41秒
 



 故郷の湖清らかに蓮の群


 想い出はさざなみ夏の湖の家


 故郷に友なかりけり合歓の花


 青鷺や比叡山を越えるかな


 アカシアの風甘きかな同窓会



  
 

白鷺   投稿日:2012/7/13 22:18:02

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時52分0秒
 


ニックネーム:絲 紅   投稿日:2012/7/13 22:18:02  返信


 薄紅の蓮の花びら湖に散る


 炎天下恋告げるなり仏桑花


 青萩や尼僧の足袋へ揺れ動く


 窓辺には少し悲しき金魚草


 青蘆や今日を限りの恋の湖


 萍の伽藍を覆う池の面


 白鷺の蓑毛かがやく鴨河原



 
 

パセリ   2012/7/12 11:00:58

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時51分19秒
 





   毒を盛る女に似たりジギタリス


   縷紅草ヒマラヤ杉を登りゆく


   十八の乙女の夏よ風蝶草


   路地奥の路地の割れ目の月見草


   蔓延れど八重どくだみのいたいたし


   無駄花の茄子の花にも夜が来て


   貪欲にパセリ噛む日の読書かな



 

カサブランカ  投稿日:2012/7/10 09:51:22

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時50分38秒
 


背信のカサブランカを胸に抱き


つつがなき便りの文字に百合香る


往年の女優の訃報夏つばき


芍薬の首切られたる植物園


トロ箱に朝日当たれば章魚走る


魚市の掛け声胸に百日紅


恋心爽やかに湧く花おうち



 
 

7月  花火  青芒    投稿日:2012/7/6 21:11:09

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時49分40秒
 




天を刺す揺れる流れる青芒

憎しみをいつか抱きて青芒

一瞬に隠れし二人青芒



開きたる後に轟く花火音

寝たきりの母を窓辺に遠花火

琵琶湖岸2万発の玉花火



 

9月 虫づくし  投稿日:2012/7/6 21:10:35

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時48分54秒
 




言い訳は問答無用鉦叩き


螻蛄(けら)鳴くや今日一日の終わりなり


虫時雨古き手紙を紐解きて


亡き父の誕生日来てちちろ鳴く


山あいの蜻蛉は停まる指の先



 

夜盗虫(よとうむし) 虫づくし 2012/7/6 21:09:57  

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時47分52秒
   



齧られし葉裏に綠ふん夜盗虫


菜園は夜盗虫が闊歩する


黄金虫ひっくり返って昇天す


ぼうふらの浮沈飽きずに見るぼうや


めまといやカメラ向ければ逃げてゆき



 

瓜の花  投稿日:2012/7/4 09:58:26

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月26日(日)12時46分47秒
 



   くちなわと朝一番の禅問答


   太陽へあっけらかんと瓜の花


   時計草今夜のワインを眺めてる


 
 

立秋

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 8月 4日(土)07時03分20秒
 


秋立ちて言の葉も舞う同窓会


 

夏椿

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 7月 3日(火)10時26分45秒
 




夕暮れの葉陰に黙(もだ)する夏椿

早苗田に天の滴の途切れなし

雨含み松明花もお辞儀する

変心は知る術(すべ)もなし水中花

瓜小屋の崩れて久し過疎の村

今はもう遠き野にある月見草

枇杷の実の熟して虫を集めけり

七変化心の色と重なりぬ

青葉木菟(あおばずく)聞き耳頭巾われも欲し

草笛に惹かれて夜の迷い道




 

百日紅

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 7月 3日(火)10時26分7秒
 


六地蔵並びし傍に百日紅

転寝の浴衣の帯や夏座敷

今昔の蛍合戦懐かしむ

揚羽蝶いろは描きて舞いゆきぬ

熱ありぬ冷や素麺を啜りたり

風に揺れ金魚草は華やげり

青萩や亡き母を恋う友のいて

思い出の砂埃立つカンナ道

彼の人へ少し冷たく野茨を

踏まねば咲かぬと咲く事前草の花   事前草=おおばこ

凌霄花華やか過ぎて哀しけれ

母の墓慰めている百日紅



 
 

秋9月

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 7月 3日(火)10時25分14秒
 





思い出も漂着するや秋の海

ポップコーン飛ばしてみたい秋の空

桐一葉花瓶に挿して読書かな

夜の雨静かに濡らす柿紅葉

雨止んでひとしきり鳴く秋の虫




 

ななかまど

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 7月 3日(火)10時24分33秒
 


煉獄の火を燃やしけりななかまど


 

秋9月

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 7月 3日(火)10時23分46秒
 




穂の垂れを値踏みしている農夫婦

間引き菜の香り豊かな老いの膳

窺うて一瞬とどまる秋茜

秋の蝶酔い痴れている草の陰

愛しさと切なさ燃えるななかまど




 

秋 9月

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 7月 3日(火)10時23分6秒
 



   ふたたびの相合傘や初時雨

   言霊を追いかけてなお濁り酒

   恋ひとつばさりと捨てて花野ゆく

   山姫を籠に盛りたる山の家

   はんなりと姉妹のごとし貴船菊



 

恋の風

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 7月 3日(火)10時22分20秒
 



     七夕や紙縒りをつくる母の指

     青柿に風戯れる葉擦れかな

     早苗田の青一斉に天を刺す

     兜蝦壜につめて子等走る

     恋の火の燃えるごとくに夏の星

     笹百合の匂いかぎなば恋の風

     土用来る杜の小川の冷たかり

     三伏や蛇も狂いて迷いでる

     青萩や無住の寺庭埋め尽くす

     七夕や遠き憂いの風に揺れ



 

7月号

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 6月19日(火)02時36分45秒
編集済
 



    惑乱の光求めし森の射干


    密やかな恋の兆しか半夏生


    山槐吹雪のごとく舞いにけり


    青林檎ふたつ供えし道祖神


    椎茸を齧る今宵のなめくじり


    一陣の風にさざめく百日紅










     
 

梅雨  日傘

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 6月 2日(土)10時26分28秒
 


   梅雨の闇水田(みずた)の中は大合唱


   走り梅雨比叡山が煙たり


   すれ違う心たたずむ走り梅雨




   真っ白な日傘のあとに付いてゆく


   真っ白な日傘に少し恋の色


   大空へ飛ばしてみたい恋日傘





 

6月2日

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 6月 2日(土)01時47分54秒
編集済
 



    突然の別れの手紙青嵐


    雹落ちて歌い出したるトタン屋根


    雷鳴に子犬震えてうずくまる


    惑乱の光求めし森の射干


    同窓会老け顔並ぶ麦の秋


    蜥蜴きて今年の庭も賑やかに


    芍薬の崩落の美よほろほろと


    大手鞠ほほに押し付け恋語る


    密やかな恋の兆しか半夏生


    少しだけ過去へ回して時計草




  
 

片陰

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 6月 2日(土)01時37分39秒
編集済
 


    片影に昨日の私座ってる


    片影や亡き父母の顔揺らめきて


    真っ白なハンカチ光る軒の陰




 

胡蝶花

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 5月12日(土)18時27分44秒
 




      惑乱の光求めし森の射干








 

5月例会句

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 5月 4日(金)18時15分14秒
 


春雷に胎動始める句会かな


緑分け腰輿(およよ)かしづく鴨社かな


春落ち葉ひかりを受けて黄金色



 

早春

 投稿者:かぐや姫メール  投稿日:2012年 2月13日(月)23時31分47秒
編集済
 



      亜麻色の髪揺らす風春浅し


      浅き春檸檬がりりと齧りても


      早春や湖までの道白し





 

節分

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 2月 4日(土)18時16分20秒
編集済
 


    鬼追うて開ければ三和土へ風と豆


    豆痛し泣く童には鬼の面



 

餅花

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 2月 2日(木)17時30分41秒
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       餅花や新年彩る恋の数


       風花と戯れている初想い


       枇杷の花揺れて少なし未練かな


       牡丹鍋猪口酌み交わす同窓会


       さくら鍋昭和は遠くなりにけり



 

大原の雪

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 2月 2日(木)17時29分37秒
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      雪兎足跡だけの杉木立


      光差す斜面にふたつ雪兎


      大原の雪の野原にけもの跡


      点々と二つ混じって雪の鳥


      いにしえの雪の大原 落人よ


      誰そ眠る雪の大原歴史塚


      滴りて大原の雪かがやきぬ



 

寒卵

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 1月19日(木)20時58分32秒
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     寒卵抱いて届ける産見舞い


     どこまでもどこまでも青冬の空


     声の主判らず渡す留守電話


     初旅や富士山頂の潔さ



     狐鳴く稲荷の祠雪の中


     嫁が君小さき足の色ほのか


     じっと見る嫁が君の目つぶらなり


     藁砧夜なべの叔母の流行り歌




 

枇杷の花

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 1月19日(木)20時57分29秒
編集済
 


        冬薔薇流れに似たる恋ごころ


        この恋に安寧はなし水仙花


        指折りし恋の月日や枇杷の花


        ひめつばきビル風に揺れ二つ三つ


        花八ツ手塀の上より手招きし


        侘助の一輪白し禅の寺


        夜半過ぎみみずく啼いて人を恋う




        
 

初場所

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 1月16日(月)08時30分8秒
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        初場所や行司飛ばされ騒然と


        左義長の火の粉飛びたる川の原


        冬深し深泥池の島動く


        幼子や小豆掬うて望の粥


        炬燵猫のばせば舐める指の先


        鶲きて山茶花上下に動くなり


        凍て蝶や恋のむくろを抱きしめて


        冬雲雀どこまで見ゆるその高さ




 

寒落暉

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 1月13日(金)11時50分18秒
編集済
 




       陽だまりの少し明るき黄水仙


       暮れて行く海を眺めて避寒宿


       寒鴉すずめ散らして二歩三歩


       鴛鴦を浮かべて和らぐ高野川


       寒卵届ける先は祖父の家


       舞い降りし恋に驚く寒落暉


       初氷ゆるゆる溶ける手水鉢


       冬の海波と語らう老女いて




 

宵恵比寿  2012/1/10 02:51:55

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 1月13日(金)11時49分44秒
 




        福笹の揺れて祇園や人の波


        風花や鴨川に散る逢魔時


        冬紅葉未練断ち切る決意して


        枯蓮琵琶湖の岸に飄々と


        大根焚き椀に寄り添う老夫婦




 

なずな粥  2012/1/8 11:39:36

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 1月13日(金)11時48分24秒
編集済
 

        薺(なずな)粥幸い祈る恋心


        七種の青き匂いや二人膳


        歌留多取り重なる心指染むる


        占いし歌留多の絵柄飛び出して


        日向ぼこ手紙の主は遠き友


        懐手さぐりさぐられ散歩道


        初電話こだまのように耳の奥


        変心や紅変えてみる初鏡


        寒柝の冷たく冴えし午後十時


        くぐもりし夜回りの声眠る村




 

2011/8/21 12:42:26

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2012年 1月13日(金)11時43分51秒
 





       砂丘行く駱駝の睫毛濡れており


       友ふたり夏日を浴びて砂丘旅


       恋人へ砂丘の絵葉書花らっきょう


       遠き日の傷の痛みよ夏砂丘


       揺れている高砂百合やバス旅行




 

1

 投稿者:1  投稿日:2011年11月24日(木)16時53分38秒
  Sys> あい。 さんが退室しました。 (11/23 Wed 12:34:43 123.108.237.21 from SoftBank)
 

10月兼題 白・・

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年10月 2日(日)08時17分27秒
編集済
 


    秋の実や百夜にひそむ夜叉一人


    白樺の林に迷う夜叉一人


    一線を超えて真白な曼珠沙華


    真っ白な曼珠沙華になる一夜


    父母の墓に向かいて白露かな


    乱れ咲く曼珠沙華の赤と白










 

かまきり (10月兼題)

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年10月 2日(日)07時54分38秒
編集済
 



    ほのかなる想いを少し秋海棠


    一枝を清水焼に秋海棠


    秋海棠きのうの花を摘み出し


    幼きを想いださせる秋海棠





    かまきりと目が合う朝の植木鉢


    蟷螂の片手を上げて怒りおり


    蟷螂や裳(もすそ)の羽の透き通る




 

曼珠沙華

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月30日(金)08時47分24秒
 



     そこここに風とお喋り曼珠沙華


     もろともに濡れていようぞ曼珠沙華


     彼の人の匂い鮮やか秋便り


     逡巡を時に委ねて秋時雨


     母の歳指で数える彼岸花


     陽を浴びて片恋ながら曼珠沙華




 

十六夜

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月14日(水)11時07分38秒
 



       法師蝉時空の彼方父と母


       秋あかね空一点を緋の色に


       虫鳴いて語り継ぐ夜のわらべ歌


       ちちろにも恋の契りの吐息あり


       白葡萄青磁の皿に盛られけり


       茱萸の実を愛した人は今いずこ


       山姫の少し揺れてる山日陰


       泡立ち草ふいに唇奪われて


       緋のカンナ気だるき午後の白シーツ


       荻の穂のあなたへ向かって流れ立ち


       数珠玉を座敷に零して笑いあい


       あなただけ他は要らない猫じゃらし


       金木犀降るごとく散る恋の夜


       椎の実を手のひら一杯くれた叔父


       十六夜の月に遊ばれ遠回り




 

壇(まゆみ)の実

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月 9日(金)07時10分28秒
 





     流れ星甘くいざよう君の声


     ゆるゆるとミントに止まり秋の蝶


     檸檬抱く少女の頃やお下げ髪


     壇の実はぜて女の時を知る


     想い出はなお鮮やかに実紫




     君を恋うマグマのごとし曼珠沙華


     曼珠沙華今宵の命焼き尽くす


     手向けたる曼珠沙華あり六地蔵


     枯れ果てし曼珠沙華あり海の墓


     彼の人の命預かる曼珠沙華




   
 

駱駝

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月 9日(金)07時09分34秒
 





    夕暮れて夕顔白き山の村


    砂丘にも秋あかね来て寝る駱駝


    砂丘ゆく駱駝の睫毛濡れており


    夕暮れてなお切なしや酔芙蓉




 

ねこじゃらし

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月 8日(木)12時29分23秒
 






       高砂の野の百合揺れし秋の風


       猫じゃらし恋の意地悪少しして


       あの人に少し背を向け粋芙蓉


       稲田にも黄金の風のはや来る


       鶏頭の塀より高き残暑かな


       どくだみを吊るして今朝の恋に泣く


       背に書いた好きの文字さえ一輪草




 

鳥取砂丘  2011.8.21

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月 8日(木)12時28分46秒
 





       砂丘行く駱駝の睫毛濡れており


       友ふたり夏日を浴びて砂丘旅


       恋人へ砂丘の絵葉書花らっきょう


       遠き日の傷の痛みよ夏砂丘


       揺れている高砂百合やバス旅行



 

花山椒    2011.7.8

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月 8日(木)12時27分39秒
編集済
 





     夕暮れの里山薫る花山椒


     君の手に一房預けて花山椒


     暑気払う小皿に一盛り花山椒




 

蟇蛙   2011.6.21

 投稿者:かぐや姫  投稿日:2011年 9月 8日(木)12時24分37秒
 



      蟇飛んでどさりと落ちる畦の道


      紅の額紫陽花を恋文に


      夕暮れは紫が好き花菖蒲


      蟇鳴いて砂漠に迷うここちかな


      いねられず蛙の声聴く午前二時





 

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